屋根の材料

焼付塗装されたものが一般的ですが、コストを下げるため塗装されていない『生地』の状態でも使われます。

『生地』はスパングルと呼ばれる独特な柄があり素地感を出したい建築物によく使われます。設計士の先生は割とこれが好きな方が多いようです。

他にフッ素樹脂を焼付塗装したフッ素鋼板や石粒を接着した高耐久性の材料もございます。材料の厚みは、住宅用には0.35mm～0.4mmがよく使われます。工場などの非住宅用では0.6mm～0.8mmが一般的です。

これはガルバリウム鋼板に石粒を吹き付け接着した、ディーズルーフィングディプロマットという商品で、ニュージーランドで開発され、世界中で広く使われている金属成型瓦です。当社施工の栃木市K様邸です。

さびに強いステンレスはみなさんご存知の通り、住宅だけでなく広く工業製品に使われています。屋根材にはガルバと同様に焼付塗装されたカラーステンレスが使われます。ただ通常の鋼板に比べコストが高くなるので、一般住宅ではあまり使われることは少ないです。温泉地などの硫黄分が出るところでは高耐久なステンレスはよく使われるようです。

銅板は古来から社寺仏閣の屋根に使われ、年月がたつほど重厚で味わいの深い表情を出します。

何百年も前からあるお寺でいまだに使われていることからも高耐久は実証されていますが、やはりコストが高いことで住宅では使われることは少ないです。

近年の酸性雨などで屋根や雨樋に穴が開くことも報告されています。また、施工には優れた板金加工技術が必要です。

ご存知、日光東照宮にも銅板は使われています。